走行距離が約5万キロでATF交換歴が無いE39のATF交換について紹介します。

今回の車両は5万キロ経過時点でATF交換を一度も行なわれていないということから、予防目的でATFを交換することになりました。

つたえファクトリーでは4万キロごとのATF交換を推奨しています。

この理由付けは至って単純なものとなりますが、簡単にまとめると以下のようになります。

①年数が経てばオイルは酸化し劣化する。

②AT内部はギアの塊であるため、ビア同士が噛み合う際に出るスラッジ(鉄粉)混入量も増える。

③①②の理由でATF本来の目的に対する機能低下が経年劣化で見込まれる。

今回の車両はつたえファクトリーが推奨している4万キロを越えているため、用意されたATF交換メニューの中からステップ2のVer1を選択して行なっています。

E39-atf

ドレンボルトを外してATFをした抜き

E39-atf2

更にストレーナーを外してできる限りATFを抜きます。

E39-atf3

新しいATFを入れますが、BMWはATFを注入する際に温度管理が必要です。

規定温度になるまで待ってからオイル量の調整を行ない作業は終了です。

ATF交換については賛否両論ありますが、車のATは年式やメーカーによって異なりますので一概にどれが正しいとは言い切れないというのが事実だと思います。

BMWでも、昔の古い車両になると年式/モデルによっては”ガラスのAT”と称されるATを搭載したモデルもありますので、そういった車両は状況をみての判断となります。

このあたりの違いはBMWのメンテナンス経験が少ない量販店では把握できないため、リスクを避けるためには一律で対応しない(できない)という選択になると思います。

各車両のATの違いや状態を見ずに流れ作業的なATF交換を行なえば、巷で聞かれるようなATF交換トラブルがある程度の確立で出てきてもおかしくはないでしょう。

だからこそ、BMWのATF交換はBMWのメンテナンス経験豊富なスタッフが在籍するお店で行なうべきだと思います。

つたえファクトリーではATの状態維持のため、4万キロごとのATF交換を推奨しております。

車両の状態に合わせATF交換メニューをいくつか用意させていただいておりますので、ATF交換をされたことの無い方は、是非一度 つたえファクトリーのATF交換メニューをお試しください。

最後に予断となりますが、ミッションをいいコンディションに保つコツについてご紹介します。

ATF交換については述べましたが、これ以外には運転方法があります。

運転方法と言ってもドリフトなどのドライビングテクニックではなく、スタートしてから7~10分は急激なアクセルワークは避けてゆっくり走りましょう!!という、どちらかと言うとエコに走りましょう的な誰でもできるものです。

エンジンの暖気運転は最近ではあまり必要とされなくなていますが、エンジンオイルの10-40wといった表記の意味を見たことがあると思います。

これは粘度特性という規格の数値で、このオイルの粘度特性は10-40wの環境条件範囲内ででますよって言っているのです。

下の数値が小さいほど低い温度でも特性を発揮できるオイルということになるのですが、ATFもオイルなのでこの規格基準が当然あり、あまりATがある程度温まっていないとATFの特性を出し切れないのでATに負荷を与えてしまうことになります。

ですので、ATを暖気させる意味でスタートしてからしばらくは丁寧にゆっくり走りましょうってことなんですね。

ATFオイルの粘度特性はそうそう見る機会が無いと思いますが、エンジンオイルは普通に見れますので次回のオイル交換時はこのあたりに注目してオイルを選んでみてはいかがでしょう!!